弓の半月リング製作

2019年11月29日

半月リングというのは、弓のフロックの、ちょうど馬毛が出るところにある金属製のパーツの事です。フェルール、という表記をされているお店もあります。これについても、時々あるのですが、半月リングが非常に薄いものがあります。右のオリジナルの半月リングと、左側の製作中の半月リング、側面の厚さが全然違いますよね。

実はこちら、馬毛と詰め木を支える、結構重要なパーツなのです。こと群馬県内に関しては、特に冬、他の県より乾湿の差が激しく、室内の加湿などに気を付けていても、気候の影響は多少なりとも受けてしまいます。例えば弓の毛替えでお預かりする際に、チェックをしている段階で、半月リングのところの詰め木がポロッと取れてしまう事もよくあるのです。乾燥して木が縮んだのか、もともと緩めに入ってたのか分かりませんが…。

ですので、特に群馬県内では、他県よりカッチリ詰め木を入れないと、と作業を進めているのですが、半月リングが薄い、またはひびなどが入っておりますと、力が逃げて行ってしまってうまく毛替えが仕上がりません。また時々、焼きなましてある半月リングもございまして、そうすると詰め木を詰めたくても少しの力でもどんどん変形してしまい、いつも以上にお時間がかかってしまうことも…。

一応、お預かりの段階でひびが見えているものに関しましては、溶接の方も必要性に応じてご案内しております。ご了承下さいませ。